学校犬に向く犬は? ニワトリやウサギとは違う、犬との「会話」
全国にじわりと広がりつつある「学校犬」。どんな犬種や性格の犬が向いているのでしょうか。獣医師で動物行動学が専門の高倉はるかさんに聞きました。

全国にじわりと広がりつつある「学校犬」。どんな犬種や性格の犬が向いているのでしょうか。獣医師で動物行動学が専門の高倉はるかさんに聞きました。
犬種による違いは、あると思います。基本的にラブラドルやレトリバー系は、遊びが好きで性格が明るい。攻撃性が低いので、学校犬に向いているかもしれないですね。
元気で友好的な犬がいいので、校内を子どもたちと一緒に走り回るならジャックラッセルテリアや、ボーダーコリーもいいかもしれない。
ただ、コーギーなど牧羊犬は群れを集めようとするので、子どもを集めたくてほえてしまうことがあるかもしれません。
老人ホームなどでは、ひざに乗せて抱っこできる小型犬が活躍するケースが多いです。学校では小型犬だと、子どもが走っているときに誤ってけったり踏んだりすることもあるので、注意が必要かもしれません。
性別的には、穏やかな子が多いメスの方が向いているかなと思います。
性格差も大きいので、適性があるか見極める人がいることが大切です。もう誰でもいいから「なでて」と寄ってくる子や、人と目が合ったら「はーい、呼びましたか?」みたいな反応をする子がいいですよね。音が怖い、子どもの素早い動きにどうしても慣れないという犬は、向かない。
犬はもともと群れで生活する動物なので、パック(群れ)をすごく大事にするんです。パックでいつも移動して、寝床を譲り合い、みんなで狩りをしてエサも分ける。運命共同体みたいな。
だからこそ犬は相手のことを観察して、いま何を考えているか、嫌な思いをしていないか、おもんばかって動くことができる。飼い主との絆が強まります。
学校犬が授業にも参加して、休み時間には一緒に散歩したり遊んだりして。先生や子どもたちと一つの家族のようになるといいですね。
例えば犬の「お座り」は単なる芸じゃなくて、人間から話しかけてそれに行動で応えるという、会話の一つだと思うんです。



