姿消した飼い主、さまようペットたち トランプ政権の移民強制送還
ハインツはシーズーとプードルのミックス犬で、かわいらしく陽気で元気がいい、と飼い主募集一覧に記されていた。

ハインツはシーズーとプードルのミックス犬で、かわいらしく陽気で元気がいい、と飼い主募集一覧に記されていた。
「しかし、彼には悲しい過去もある」と、米南部ルイジアナ州ニューオーリンズで動物救護にあたる非営利団体「ローリング・リバー・レスキュー」のウェブサイトはその生い立ちを説明する。
キャラメル色の毛並みのハインツは、家出したのでもなければ、飼う気がなくなった飼い主に捨てられたのでもない。募集一覧によると、「ニューオーリンズでの最近の出来事により、家族を失った」。つまり、トランプ大統領による大規模強制送還政策のもと、移民取り締まりで飼い主が連行されたということだ。
連邦捜査官たちは、ニューオーリンズ、シカゴ、ロサンゼルス、ミネアポリスの各都市で大規模な取り締まりを実施した。それよりは小規模のものだが、西はハワイ州から東はメーン州まで全米各地で一斉摘発がおこなわれた。何十万人もの移民が逮捕された。大半は拘束されたままで、国外に強制送還された人たちも多い。
後に残されたのが、ペットたちだ。救護団体や公的な動物管理機関によると、犬や猫、ウサギのほかニワトリもいる。
「一家が一夜にして姿を消した後、ペットが置き去りになることに、アメリカ人の多くは気づいていない」と、ニューオーリンズで犬や猫の一時的な預かり先や飼い主探しに取り組むローリング・リバーのマリア・トーマス会長は語る。「支援の必要なペットがいつもとても多いので、私たちはもともと運営資源が手いっぱいの状況で活動していた。そして今、飼い主が国外追放されたり、(追放を避けようと)自ら出国したりしたために、新しい飼い主が必要になった動物たちの問題もかかえることになった」
120年ぶりに犬を飼わない米大統領 トランプさん、飼いませんか?
飼い主を失ったペットの数は、正確には分かりません。でも、移民に対する厳しい取り締まりにより急増したことは間違いないと、公的機関や非営利団体は公言しています。



