行政からみた動物愛護団体 「救いたい」思いは同じ、団体と両輪で
■フォーラム 動物を守る人たち(4)

動物愛護団体の役割は様々な分野に広がっていますが、多くがボランティアや寄付に支えられている現実があります。動物愛護団体の活動について、行政はどうみているのでしょうか。自身も動物愛護団体のメンバーとして活動した経験を持つ、新潟県動物愛護センターの上杉晶センター長に聞きました。
飼い主から引き取りを求められたり、段ボール箱に入った子猫が置かれていたりする「わかりやすい状況」だったら、私たち行政はその子たちを保護することができます。
でも、例えば飼い主が急に亡くなったり入院したりしてペットが取り残された場合、所有権の関係からすぐには手出しができません。
こういうとき、動物愛護団体であれば、近所の人に協力をあおいだり、親族や友人を探し出したりするなどの手を尽くし、一時的に預かって面倒をみる態勢を構築できます。その間に行政は所有権を引き継ぐ人を探り、解決策をみつける――。
月に1度くらい、こうした事態が突発的に起きるのですが、行政と動物愛護団体の協力関係が成立していれば、うまく乗り切れます。
9月20日から26日までは、動物愛護週間です。動物愛護法で「動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるよう」に設けられました。日本では、元をたどれば1927(昭和2)年に実施されたのがはじまりです。それから100年が経つのを機に、動物愛護団体の役割について改めて考える連載を配信します。



