救急車呼べぬ国の希望は「反乱組織」 トランプ氏に挑む民主社会主義
母が腕と背中に激しい痛みを訴えた時、救急車は呼べなかった。

母が腕と背中に激しい痛みを訴えた時、救急車は呼べなかった。
救急搬送で3千ドル(約47万円)を請求された無保険の友人がいる。母に保険はあったが、どこまでカバーされるかわからない。
選んだのは25ドル(約4千円)のウーバー。急病だと気づかれ乗車を拒否されないよう、息を乱す母を「病院にいる家族を心配して悲しんでいる」と取り繕った。母は心臓発作を起こしており、カテーテル治療を受けた。
米東部メリーランド州のジョナサン・ブラメルさん(28)は、命と医療費をてんびんにかけさせる自分の国に疑問を抱く。日本のような国民皆保険制度はなく、民間保険に入っていても、急病で多額の自己負担を求められることがある。
こうした経験は、当時まだ10代だったブラメルさんを左派へと向かわせた。一部に集中する富を広く分配し、公的医療保険や福祉を充実させるべきだという主張に共感した。いまは政治団体「アメリカ民主社会主義者(DSA)」の一員だ。
DSAとはいったいどんな組織なのか。多くの人を引き寄せる背景にあるものとは何なのか。記事の後半でお伝えします。



