鳥取ガス社長を解任、3.1億円私的流用か 10.8億円移し替えも
鳥取ガス(鳥取市)は2日、社長を務めていた児嶋太一氏(47)による会社の財産の私的流用や不正な送金などの不正行為が確認され、社長を解任したと記者会見で明らかにした。私的流用は少なくとも約3.1億円にのぼり、同社は刑事告訴も視野に損害回復を図るとしている。

鳥取ガス(鳥取市)は2日、社長を務めていた児嶋太一氏(47)による会社の財産の私的流用や不正な送金などの不正行為が確認され、社長を解任したと記者会見で明らかにした。私的流用は少なくとも約3.1億円にのぼり、同社は刑事告訴も視野に損害回復を図るとしている。
新社長に就任した姉の佐藤陽子氏(50)らが会見した。佐藤氏らの説明によると、私的流用は5~6年前から確認され、法人カードを使ってブランド品の購入などにあてられていた。このほか、取締役会の承認を得ずに約10億8千万円を法人名義の口座から個人口座に移し替えていたという。
社内調査で流用などが確認されたため、9月14日の取締役会で児嶋氏に対する社長解任動議が可決され、児嶋氏の解職と佐藤氏の就任を決定。児嶋氏は流用を認め、個人口座に移した約10億8千万円については、すでに大半を返済したという。
同社は1918年創業。児嶋氏は創業家出身で、2011年に社長に就任した。児嶋氏は2日、報道各社に配布した資料で「(個人口座への)送金承認権限は自分にはなく、権限を持っていた新社長が送金手続きに関与していた」などと反論している。
6代目社長となった佐藤氏は記者会見で「会社の私物化が度を越え、放置していては企業価値が毀損(きそん)する懸念が生じた。会社を立て直し、責任を取る意味で私が社長に就任した」と述べた。

