野鳥アマミヤマシギとオオトラツグミ、保護増殖事業を終える 環境省
種の保存法に基づく国内希少野生動植物に指定され、鹿児島県奄美大島などで保護増殖事業に取り組んできたアマミヤマシギとオオトラツグミの野鳥2種について、環境省は6月30日、生息状況が回復しているとして事業完了を宣言した。国内では79種・亜種を対象に58の保護増殖事業計画がつくられているが、事業を終えるのは初めて。

種の保存法に基づく国内希少野生動植物に指定され、鹿児島県奄美大島などで保護増殖事業に取り組んできたアマミヤマシギとオオトラツグミの野鳥2種について、環境省は6月30日、生息状況が回復しているとして事業完了を宣言した。国内では79種・亜種を対象に58の保護増殖事業計画がつくられているが、事業を終えるのは初めて。
アマミヤマシギは、奄美大島(同県奄美市など5市町村)と加計呂麻島(同県瀬戸内町)、徳之島(同県徳之島町など3町)といった地域に、オオトラツグミは奄美大島に生息。2種とも1993年度に希少野生動植物に指定され、99年度から保護増殖事業が始まった。いずれも生息に必要な環境の維持や、生息を圧迫する要因を軽減したり除去したりして、「自然の状態で安定的に存続できる状態」とすることを目標に、生息状況のモニタリングや営巣など繁殖期の行動調査などが進められてきた。
事業開始時は、森林の伐採や猫や犬による捕食といった要因で生息環境が悪化し、2種とも生息域が限られていた。開始から26年間で、2種を襲う特定外来生物マングースの島からの根絶やノネコ(野生化した猫)への対策などが進み、生息環境が回復した。「生息数は安定的に維持され、繁殖も継続して確認されている」という。昨年12月の奄美希少野生生物保護増殖検討会でも成果が評価されていた。



